美容室に、たまに市販カラーをされている方がいらっしゃいます。
そこで、市販カラーとサロンカラーのメリット、デメリットを簡単に説明したいと思います。
『市販のカラー』
メリット
・リーズナブルで、家で簡単に出来ること(簡単便利安い)。
デメリット
・色むらができる。
・ダメージが大きい。
・色見本みたいにならない。
・繰り返すと毛先が黒くなる(白髪染)
・お風呂や洗面所が汚れる。
などなどです。
市販のカラーをしていると、髪全体にダメージのムラが出てきます。
髪の毛一本一本にもダメージムラが出てしまうので、
その後の施術に影響を与えてしまいます。
美容室の中には、市販のカラーをしていると、
クオリティーの高いパーマや縮毛矯正が出来ない為、
市販のカラーをしている方はお断わりをしているお店もあります。
ダメージを無視してパーマや矯正をすると
トウモロコシの毛のようにチリチリ毛になってしまいます。
『市販のカラーとサロンカラーは何が違うか!?』
市販のカラーもサロンカラーも大体は同じで、1剤と2剤を混ぜて使います。
では何が違うのか・・・大きな違いを3つ説明します。
① 2剤の種類が違う。
サロンでは2剤を6%、4%、2%など薬液の強さなどで色々使い分けます。
2剤は主に髪の毛の色を抜く(脱色)の役割をします。
濃度が高いほど明るくする力が強く、ダメージも大きくなります。
日本の法律では6%までと決まっていて、
髪の黒い部分は明るくしたいので6%、
毛先の明るい部分は暗くしたいので2%などを使って調節をします。
ちなみにドイツでは18%、他国ではだいたい12%までです。
② アルカリ剤が違う。
市販のカラー剤は臭いを少なくするために不揮発性のアルカリ剤を使います。
揮発性のアルカリ剤なら空気中に揮発しますが、
不揮発性のものは毛髪内にとどまりダメージを促進させるので、
臭いは抑えられても傷みは抑えられません。
③ 技術(ワザ)が違う。
頭全体でも明るくなりやすい所、なりづらい所。
毛髪も健康な所、傷んだ所。
毛質的にも染まりやすい人、染まりづらい人。
などなど様々な条件があります。
それらを考慮した上で、薬の選定、塗布量、塗り分け、
時間などを決めていきます。
なので、サロンカラーの仕上がりは市販カラーとは全然違います。
『仕上がりを重視するサロンカラー』と
『使い勝手を重視する市販カラー』という感じです。
『まとめ』
本来カラーをするということは、綺麗に見られたいと言うことですよね?
簡単、便利で安い市販カラーをして、色ムラになり傷んでしまっては本末転倒。
他人から見ても綺麗だとは思われづらくなってしまいます。
少し時間とお金はかかりますが、居心地のいい美容室で、
気心知れた美容師さん達と
楽しく会話をして、情報交換したり、学んだり、笑ったりして過ごす時間は
お金では買えないとても大切な時間だと思います。
髪のツヤ、肌のツヤ、靴のツヤがあると運が良くなると言われていますので、
美容室でプロの美容師さんにカラーしてもらうのが
一番お得かもしれませんね。